魔法の液体「進化剤」の紹介です。

「進化剤」効果の原理

「進化剤」の発売元はホームページや
カタログなどに作用の詳しい原理などは載せていません。
企業秘密が多いので公表できないんだろうとは思いますが・・・

そこで私なりに「進化剤」の効果が出る
原理を考察してみました。
あくまでも個人的な所見ですので、
間違っている部分もあるかもしれませんが、
大きくは外れていないと思います。


まず、施工をした方から寄せられるインプレッションで
多い内容をあげてみますと・・・

・エンジンの音が静かになり、振動が減る。
これは施工した方が必ず言われることですね。
車によってはすごく静かになる場合も・・・



・排気音も静かになる。
これは車によって違いますね。
エンジン音が静かになった分、大きく聞こえる場合もあります。



・レスポンスが良くなる。
回転が素早くビュンッと吹け上がるという意味では無く
アクセルの動きにエンジンがレスポンス良く
反応するようになったということです。



・低速のトルクが太くなる。
トルクが太くなったおかげで、アクセルに敏感に
反応するのだとも言えますが、
シフトダウンしないで走れる範囲は広がるようです。


この他にも

・シフトフィーリングが良くなる。
といった効果もありますが、ここではエンジンへの
作用についてご説明します。




「進化剤」が作用するポイント

エンジン内部で「進化剤」が作用していると思われる箇所は・・・

・クランクやカム等の回転部分
・シリンダー壁面等の接触面
・オイルポンプやチェーンなどの摺動部分

ざっとこんな感じでしょうか。
お気づきのように動いている部分だけですよね。

それは何故か?
進化剤の定着には熱と圧力が必要なんです。
「熱と圧力」と聞くとエンジンの発生する熱と
燃焼室で混合気が爆発した圧力だと思っちゃいますよね。

たしかにエンジンが発生する熱も必要なので
施工は暖機した状態でエンジンをかけたままやっています。
しかし、本当に進化剤を定着させる働きをしているのは
「摩擦熱」と「摩擦圧」だと考えられます。

エンジンが回転している状態だと
回転部分やシリンダー壁面にはかなりの摩擦圧がかかります。
摩擦圧が発生すれば当然ながら熱も出るんですよね。
(ブレーキローターが熱くなるのと同じ原理です。)

そのため進化剤は動いている部分にしか
定着しないんです。
つまり同じ金属であっても、ヘッドカバーや
オイルパンにはほとんど定着していないはずです。
まあ、その辺りに定着しても何の効果も無いでしょうけど・・・

 

詳しく説明しますと・・・

・クランクやカムなどの回転部分
ここに作用することでフリクションロスが減ります。
これは誰でも理解できることですよね。


・シリンダー壁面等の接触面
ここへの作用ではフリクションロスの低減に加えて
圧縮圧の抜け防止の効果もあります。
そのためシリンダー間のコンプレッションのバラつきが
無くなってくるんです。

「抜け防止」なら全てのシリンダーが同じように
コンプレッションが上がるように思ってしまうのですが、
実際には各シリンダーによって摩耗具合が違うんですよね。

元々コンプレッションの高いシリンダーは摩耗が少なく
良い状態だと言う事なんです。
反対に低いシリンダーは摩耗が進んでいるため
進化剤が作用できる部分が多くなっていると思われます。

なので良い状態のシリンダーには少ししか作用しないけど、
悪い状態のシリンダーには多めに作用することになり、
結果、バラつきが無くなると言うことです。


・オイルポンプやチェーン等の摺動部分
これらもフリクションロスが低減するのはもちろんですが、
動きが滑らかになるという効果もあります。
摺動部分の表面が進化しますので、必然的に動きは滑らかに!
オイルポンプがスムーズに動けば抵抗も減って油圧も上がります。





効果の原理

実際には各部に作用した結果が
複数絡み合って効果としてあらわれています。


・エンジンノイズと振動が減る。
フリクションロスが減り、滑らかに回転するようになったことが
大きな要因であることはすぐにわかりますよね。

これに加えて圧縮圧の誤差が無くなったことで
各シリンダーでの爆発が均等になります。
そうすると爆発音も均等になり、振動も均等になります。
排気音が変わるのもこの原理からです。

また、オイルポンプがスムーズに動くことで油圧が上がり
オイルタペットやチェーンテンショナーに
適正な油圧が掛って音が出なくなってくるんです。
もちろんオイルタペットやチェーン自体にも
作用していますんで、滑らかな動きになり音や振動がへります。


・レスポンスとトルクのアップ。
こちらもエンジン全体のフリクションロス低減と
圧縮圧の均一化が絡み合ってあらわれる効果ですね。

フリクションロスが減ったことでエンジンは敏感に反応しますし、
均一化された爆発でトルクも上がる。
トルクが上がればアクセルを踏んだ瞬間に
クルマがすぐに動き始めるといった具合になってくるんです。


・排ガスがクリーンになり、燃費も・・・
圧縮圧が戻ったことで未燃焼ガスが少なくなり
排ガスがクリーンになります。

抵抗が少なくなって爆発圧が均等になれば
燃料消費量も減り、燃費も良くなるはずなんですが・・・
すでに施工をした方からの話しでは
「トルクも上がってレスポンスも良いので、走っていて気持ちいいもんだから
ついついアクセル踏んじゃうんだよね〜」
とのこと。
う〜〜ん、それじゃあ燃費に反映されんな〜!






以上が私の考察した「進化剤」作用の原理です。
よくある「オカルト系パーツ」のように
作用の原理がよくわからないといった商品は
私自身が嫌いなもんで、「進化剤」については考察してみました。
ご検討中の方の参考になれば幸いです。




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