70スープラ HID 装着作業の紹介です。

★JZA70スープラにHID装着★

常連のお客さんが乗っている70スープラですが、
メチャクチャきれいなんですよ!コレが・・・
 
日頃からメンテナンスにも気を使ってるようですし
いつ来店されても、常にピカピカです。
オーナーさんの愛着度がわかりますね。
(どこかのボロハチとは大違い・・・)

しかしながら生産中止から早15年ほど。
古さを感じる部分もアチラコチラに!
当時は最新テクノロジーを満載したクルマだったのですが・・・

エンジンは前期型こそ旧式の「M型」でしたが、
後期になって新世代エンジンの「1JZ」になりました。
(その1JZも、今やもうありませんが・・・)

ボディーも後期型は輸出仕様と同じワイドボディーになり
とってもカッコよくなりましたねえ。
と言っても5ナンバーのノーマルボディーのフェンダーを
ワイドにしてあるだけなんですが・・・
最近のこのクラスの車はボディー自体から
3ナンバーサイズになっていますもんねえ。

足回りも4輪ダブルウィッシュボーンを初採用!
(たしか初だったと思います。)
今ではさらに熟成された足回りが当たり前に・・・
クルマの進化を見れば15年の歳月を感じてしまいますね。

 

ヘッドライトもその歳月を感じてしまう部分のひとつです。
兄弟車のソアラは異型レンズのヘッドライトだったのですが、
スープラは昔ながらの角型2灯レンズなんです。

リトラクタブルなので角2灯にしたのかもしれませんが、
その後発売されたNSXやFD3Sはリトラながら異型レンズになってます。
まあ、当時はリトラと言えば角2灯が定番でしたからね。
(ロードスターは丸2灯ですが・・・)

角2灯を異型にすることはできませんが、
ここらで思い切ってリフレッシュしてやろうと言うことになりました。
ライトの暗さが一番の原因ではあるのですがね。
最近はHID標準車が増えてきましたもんね。

 



 

ごらんの通り暗さを感じるライトです。
バルブを換えてみたり、アレコレしたようなんですが
最近の白いライトと比べちゃうと・・・



 

おそらく新車時からそのままであろうと思われるレンズ。
トヨタ車では定番だった「KOITO」の角2灯です。

使用年数から察するとリフレクターの表面も
かなり焼けたりクスんだりしていることでしょうね。
バルブを換えても明るくならないのはその辺りにも原因が・・・



 

レンズユニットだけではなく、リトラのカバーなどもとりはずし、
ブラケットの部分を丸裸にしておきます。
何故ここまでバラすのかと言いますと・・・

実はスープラはレンズユニット奥のスペースがとっても狭いんです。
HIDにするにはバルブ後方にかなり広いスペースが
必要になってくるんですよね。

角2灯のランプはH4タイプのバルブを使っています。
H4バルブはHIDにすると他のタイプのバルブに比べて
後方部分の寸法がデカイんですよね。

ノーマルのH4バルブはフィラメントが2つあって
Hi/Lowで発光部分を切り替えているのですが、
HIDには発光部が1つしかありません。
ほとんどのメーカーはその発光部を
前後にスライドさせる方式で切替を行っています。

そのためバーナーの後方にソレノイドなどの
スライドを行うための機構が組み込まれているんです。
ですからどうしても後方の寸法がデカくなっちゃうんですよねえ。

HIDメーカーの適応表を見ると、70スープラに関しては
「後方スペース不足のため、取り付け不可」となっています。

そこでウチで加工をしてやろうという訳なんですね〜!
実は以前にも1台取り付けしているので、だいたいの感じはわかっています。
(どれぐらい苦労するかってことです・・・)

ちょっとでも加工を少なくしたかったので、
前回取り付けた物よりもコンパクトな商品を選んでます。



 

「暗さの原因?」との疑いのあったレンズユニットも交換です。
レンズカットの無いマルチリフレクターです。
これに交換するだけでもかなり明るくなるんじゃないかな〜。



 

レンズにバーナーを組み込みます。
リトラが開閉することで配線も動くようになるので、
コルゲートチューブなどで保護します。

ただし開閉時に配線に無理な力がかかってもマズイので
曲がりやすいようにはしておかないといけません。



 

ライトユニットの下側にかなり広いスペースがあるので、
インバーターやイグナイターなどはここに収めてやりました。



 

このメーカーのHIDは純正のバルブソケットから
メイン電源を取る方式になっていました。
この方式だと配線の複雑さは少なくなっていいのですが・・・

純正の配線が劣化していて導通が悪くなっていたりすると
電流不足で点灯不良が起きたりします。
なんせこのクルマも古いですから配線の劣化は十分に可能性あります。

そこでリレーを使ってメイン電源を
バッテリーから直接つなぐ方式に変更しておきました。
これで点灯不良の心配は無いでしょうね。



 

装着完了!
純正と比べるといかにも明るそうなレンズユニットです。



 

レンズユニットが変わったことでルックスも大変身!
これだけでもイメージ変わるもんですねえ〜。
昼間は閉じているのが普通のリトラですが、
これならいつも開けっ放しで走りたくなるかも?



 

肝心のHIDはご覧のとおり!
メチャクチャ明るくなりましたねえ〜。
レンズカットが無いんで眩しいぐらいの明るさです。

これだけ明るければ夜の走行も安心ですね。
純正の時からは比べもんにならんでしょう・・・



 

純正との比較写真です。
明るさもさることながら、色の違いが・・・
こうして見ると純正がいかに黄色かったかがよくわかります。


まあ、「ノーマルハロゲン」VS「6000kHID」ですから
当然の結果ではありますが・・・


 

メーカーでは「取り付け不可」となっている商品でも
加工をすれば装着可能な物もけっこうあります。

「やっぱダメかな〜!」と諦める前に一度ご相談ください。
思わぬ方法で装着できる可能性がありますからね。

ただし、車輌側の加工も必要になる場合があります。
(今回のスープラもブラケット等を加工しています。)
その部分はご了承ください。