トゥデイ エンジンマウント交換作業の紹介です。

★トゥデイ エンジンマウント交換★




お気に入りの愛車を永く乗りたい!
古い車を大切に乗っている方であれば
皆さんそういう気持ちだと思います。

しかし古い車を維持するには手が掛るんですよね〜。
辛抱強く付き合っていくことが肝心です。(笑


今回はエンジンマウントの交換作業です。
と言っても強化品に換えたわけじゃありません。
純正新品への交換のメンテナンス作業です。
クルマは・・・ JW3 トゥデイ!







年式が年式なものですから、各部にトラブルが出てくるんですよね。
今回は振動とコモリ音の関係でエンジンマウントを換えることになりました。







トゥデイのマウントは3ヶ所あります。
シリンダーブロックの両脇を車輛の前後方向で固定している物が @・A
No.1シリンダー方向を車輛左部に固定しているのが B
ちょうどタイミングベルトあたりの部分にマウントが固定されます。







これはフロント側(ラジエター側)のマウントです。
先ほどの図の @ の部分ですね。
本来フローティング構造になっているはずの真ん中のゴムが、
下側のゴムに接触するぐらい下がっていますね。
擦れて色が変わっている部分も確認できます。







新品との比較です。
エンジンステーのボルトが通るカラーの位置が全然違います。
マウントのゴム自体は切れてはいませんでしたが、
かなりヘタっちゃっているようですね。

長年エンジンの重量が掛っていたもんですから、
ゴムが変形してカラーの位置が下がってしまい
下側の部分に接触してたんですね。
これだとエンジンの振動をマウントで吸収する事はできません。
そのため共振も起きてコモリ音とかの原因にもなっちゃうんですよね。

また、ゴムの硬度もけっこう落ちていました。
新品のほうはかなり力を入れてもカラー部分が動くことはありませんが、
外したほうはけっこう柔らかくなっていました。
作業前にエンジンルームを確認していた時に、シフトを D→R とかにすると
エンジンがガッコンって前後に動いていたんですよね。
ゴムが柔らかくなっていたのでその症状が出ていたんでしょう。







新品のマウントだとご覧のようにちゃんとクリアランスがありますね。
ゴムも硬いのでエンジンも動きませんよね。







続いてはリア側(バルクヘッド側)のマウントです。
図の A の部分ですね。
ここはさらにヒドイことになっていました。

カラーの位置がフロント用よりもあきらかに違ってますよね〜。
取り外す前に確認をしたらここは完全に密着していたんです。
フロント側のように接触なんていうレベルでは無かったんですよね。
狭い場所なので装着時の写真は撮れなかったのが残念!







このマウントを交換するにはサブフレームを取り外す必要があります。
そこでサブフレームのブッシュも交換しました。
ここのブッシュもけっこうツブれていましたね〜。







最後は図の B の部分のマウントです。
手前の2個の穴がエンジンのタイミングカバー周辺から出ているステーに固定され、
マウント中心のカラーが車体助手席側のストラットタワー付近に固定されています。

ゴムが切れてはいませんでしたが、ヒビ割れはかなりヒドイ状態でしたね。
そして新品のほうは真ん中のカラーに向かってゴムがすり鉢状になっていますが、
取り外したほうはほぼフラットな状態になってます。







この違いは横から見るとよくわかります。
矢印の方向が上側で、
マウントから突き出ているカラーがボディーに固定されています。
「新・旧」と文字を書いてあるほうがエンジンに固定されている部分です。

こうしてみると「旧」のほうはマウントが下にさがっているのがわかりますよね。
本来は「新」のようにマウントはボディーから
フローティング構造になっていないとダメなんですよね。
これは他の2ヶ所のマウントとも共通していることです。
マウントがフローティングにならないぐらいゴムがヘタっている証拠です。







フローティングになっていない証拠がコレ!
マウント外周のゴムがボディーに接触していた痕です。
この外周部分っていうのはエンジンに固定されている部分になりますので、
エンジンがボディーにベタ座りしてたことになりますね。

一応外周部分にもオマケ程度のゴムは付いているんですが、
そのゴムの部分だけが緩衝材として働いていたってことになっちゃいます。
これだと他のマウントも合わせてエンジンの振動はモロにボディーへ伝わりますよね。



ゴムっていうのは時間と共に硬化してきますので、定期的に交換が必要です。
今回はヘタリだけで切れてはいませんでしたが、それも時間の問題だったでしょう。
マウント以外でもホースやブッシュ等のゴム部品も同様です。
こちらは切れたりすると大きなトラブルに繋がりますので注意が必要です。

定期的なメンテナンスと早めの部品交換が、
古いクルマを維持していくうえでの重要なポイントになってきます。
新車のように乗りっぱなしっていうのはダメダメですよ!

旧車・ネオクラッシク車のメンテナンスもおまかせください!!
なんせ、スタッフの年式も古いですから・・・(笑