W164 Mクラス AMGキャリパー 取り付け作業の紹介です。

★W164 ML350にAMGキャリパー装着★


まいどおなじみのS社長。
今回は普段の足グルマとして使っている
ベンツの
ML350をイジってみました。
ML350っていうのはMクラスの中では一番お安いグレードです。
(安いと言っても新車は
750万円
ですが・・・)

ベンツにはAMGというハイパーバージョンが存在します。
(小さいAクラスなんかにはありませんがネ。)
AMG
は元々ベンツ専門のチューニングメーカーだったはずなんですが
日本国内ではベンツのディーラーで売っています。

まあ、トヨタのTRDバージョンとか、
スバルの
STi
のような感じなんだと思いますが・・・
とにかく今ではベンツの最上級グレードみたいなスタンスになっています。

国産車・輸入車を問わず、下級グレードに乗っている人は
上級グレードのパーツを付けたがるんですよね。
エンジンとかはどうしようもないけど、エンブレムとかの
外装パーツを流用すれば上級仕様の出来上がりってパターンです。

「パワーとかはいらないから」って言うことで、わざと安いグレードを買って
上級仕様にドレスアップするという人もいますし。
まあ、これは今に始まったことじゃなく、
昔からドレスアップの定番な手法ですよね。

S社長もエンブレムは言うに及ばず、内装やらアレコレ
AMG仕様に交換してあります。
でも本物の
AMG
は外見上で大きな違いがあるんですね〜!
それは何かと言いますと・・・

じつはブレーキが違うんですよ!
かなり大きなドリルドローターと
AMGマークの入ったこれまた大きなキャリパーが付いているんです。

エンジンの違いなんかは外見からはわかりませんが、
ブレーキの大きさは見ためでバレバレですよネ。
最近では社外品でミニバン用の4POTキャリパーも発売されてますが
これなんかも完全にドレスアップアイテムですもんね。

だってアルファードでサーキットをガンガン走るって人はいないだろうし、
サーキットを走らないなら4POTブレーキなんて必要ないですから。
やはりホイールの奥にのぞくビッグキャリパーがカッコイイんでしょうね〜。

ML350でもAMG仕様のブレーキなんかは必要ないですよね。
機能面だけ見ればそのままでも十分です。
でも、そういったポイントでバレバレになるのはイヤなんだそうで・・・

なんとS社長がAMGの中古ブレーキを入手してきました。
何でも新品を買うと
80万円ぐらいするらしいです。
まあ、車輌価格が
1500万円
もするクルマのパーツですので、
それぐらいの価格設定は当然なんでしょうけどね。

それにしてもこんなパーツの中古が出回ってるってことにビックリですが!

さて、それでは作業に掛かります。



純正オーバーフェンダーとかも装着済で
パッと見には
AMGに見えるクルマに仕上がってはいますが。
ホイールも22インチを装着しています。



 

ノーマルのフロントブレーキです。
標準でホイールの設定が18・19インチサイズになってますので
そこそこの大きさのブレーキではあるのですが・・・
「機能じゃなく見た目!」なんでしょう。



 

アッと驚くほどの大きさの違いですね。
ここまで違うと、もう笑うしかありません・・・



 

キャリパーの違いもご覧のとおり!

倍ぐらい大きいキャリパーですよね〜。
ローターの大きさと合わせて考えれば、
かなり強烈なストッピングパワーを発揮してくれそうです!
ML350には必要ありませんが・・・)



 

フロントブレーキ装着完了です。
やはりキャリパーのデカさが目をひきます。
キャリパーサポート部分のゴツさもハンパじゃありませんね。

でもこのキャリパーって対向ピストンじゃないんですよね〜。
ノーマルと同じシステムの片押し2POTです。
対向ピストンにするとキャリパーの飛び出しが大きくなりすぎますから、
そのへんを嫌ったのかもしれませんね。

このキャリパーですらかなりの飛び出し量なので
普通のホイールだと装着できません。
素直に
AMGのホイールを買えば問題無いのでしょうが、
どうもデザインが気に入らないらしい・・・

そこでワイドトレッドスペーサーを使って逃がすことにしました。
今後ホイールを換える時に選択肢が広がるようにと
PCDを国産車と同じ「
114.3」に変更。
ラッキーなことに今装着してるホイールが「
112」と「114.3
」の
マルチピッチだったのでとりあえずそのまま使えます。

さらに国産車と同じスタッドボルトタイプにしました。
ベンツなどの輸入車はラグボルトタイプが多いんですよね〜。
純正ホイールだとセンターのハブ径が合っているので、まだましなのですが・・・
社外品のホイールだとハブ径が変わるので装着に苦労します。
(ハブリングを使えばいいんですけどね!)
特にこのクルマの場合タイヤサイズもバカデカイので、
メチャクチャ重いですから持ち上げてボルトを入れるのは一苦労。

ここまで変更するとなると、当然ながら特注扱いです。
厚さなんかも自由に設定できますから
フェンダークリアランスを考慮して前後で変えてあります。
ホイール側のハブ径はトヨタサイズに設定。
こうしておけばトヨタ用のハブリングが使えますからね。

 

ノーマルとの比較です!
ど〜ですか、このサイズの違い!!

とても同じ車種のブレーキとは思えませんよね。
なにしろローターサイズはフロント用で
ノーマルの330mmから390mmと約1.2倍です。

まあ、クルマのパフォーマンスの違いを考えれば当然かもしれませんが。
なにしろ「
ML350」が3500ccで272PSなのに対して
ML63 AMG」は6200ccで510PS
ですからネ。
排気量もパワーも倍近いです。

2トンを超えるボディーなのに、0〜100km/h加速が5.0秒!
最高速だって300km/h近く出るんでしょうから
これぐらいのサイズのブレーキじゃないと止まらないんでしょうね。

 

当然ながらリアも交換します。
 

 

リア用ローターも365mmの大径になります。
フロントほどじゃありませんが、ノーマルとの違いは明らかです。

 

リアキャリパーにもAMGのマークがしっかり入っています。
もちろんキャリパーサイズもデカイです。

ノーマルローターはソリッドディスクでしたが、
AMGではベンチレーテッドディスクになっています。

 

ホイールを付けるとこんなカンジです。
スポークタイプのホイールですので、キャリパーもローターも目立ちます!

たしかにこれなら換えたくなる気持ちもわかりますネ。
シルバーのキャリパーに
AMGマークっていうのもカッコイイですし。
いかにもスポーティーって雰囲気マンマンです。

ただ、ホイールが22インチなので、ブレーキとの間に
スキ間が空いているのがちょっと残念!

20インチぐらいのサイズで、ホイールの中にブレーキが
パッツンパッツンに収まってたほうがカッコイイかも。
でも、20インチって付くのかな?
AMGの純正は21インチみたいだし・・・)

機能面ではブレーキの効きは良くなっているでしょうが
加速性能とかは悪くなっているでしょうね。
トータルでいえばかなりのバネ下重量アップになってますから。

重〜〜いローターを回転させようとする出足は特に厳しいカモ?
なにしろパワーは
ML350のままですから・・・