AE86 ブレーキ大径化作業の紹介です。

★ブレーキ大径化★


ハチロクでサーキット走行をする時の泣きどころがブレーキです。
パットやローターをいくら高性能な物に換えても
タイムが上がってくると根本的な容量がネックになってきます。


元々13インチのホイールが装着できるブレーキですから、
今でいえばKカーと同等レベル。
それでサーキットを攻めれば、不満が出るのも当然ですよね。

サーキットを走るハチロクでブレーキを大径化するのは
もはや定番のチューニングになっています。
FD3Sやスカイラインの純正キャリパーを流用する物から
専用の4POT・6POTまで・・・
いろんなタイプの物が発売されています。

でも、ボロハチにそこまでの物が必要か?
N2クラスのチューニングカーだったら対向4POTぐらいは必要かもしれませんが、
ボロハチはノーマルエンジンのローパワーです。
しかもタイムはゴニョ、ゴニョ、ゴニョ・・・

そこまで立派なシステムは猫に小判になっちゃいます。
しかも4POTとかだと今まで履いていたホイールが使えなくなる恐れも。
そこでボロハチに見合った大径化をしました。


とりあえず14インチのホイールが履けるってことが大前提。
その条件で流用できそうなキャリパーを探したら・・・

シビックTypeR(EK9)のキャリパーが目にとまりました。
しかしEK9は15インチローターです。
これをなんとか14インチローターと組み合わせできないかとやってみました。
それでは作業開始です。





ハチロクののキャリパーとEK9のキャリパー!
どっちがどっちっていうのは言わなくてもわかりますよね。
あらためて比べるとこんなにも違うんですね〜。

 

 





パットもこんなに大きさが違います。
これだけ摩擦面の面積が違えば効きも違うでしょうね〜。

 

 





14インチローターとの比較です。
ノーマルの234φから260φになります。
まさに一回り大きいってカンジですね。

 

 





こうやって比べると大きさの違いがよくわかります。
径が大きくなるだけでなく
ローターの厚みも18mmから21mmにサイズアップ!
より熱に強い仕様になりますね。

 

 





ローターをハブに取り付けて車に装着。
最近の車と違ってハチロクのローターはハブに裏から固定します。

 

 





専用のブラケットを使ってキャリパーマウントを固定。
ハチロク用のブラケットのままじゃ、付きませんからね。
パットはサーキット用の物をチョイス。

 

 





キャリパーはヤフ○クでポチった中古品ですので、
装着前にオーバーホールをしておきました。

 

 





フロントブレーキの完成です。
ホイールのマッチングですが、今まで使っていた14インチはOKでした。
全ての14インチがいけるかどうかはわかりません。


続いてはリアです。

 

 





ハチロクのノーマルブレーキです。
パットと同サイズの穴開きローターに換えています。

リア側はキャリパーはノーマルを再使用します。
ローターだけの大径化ってことになります。
それだけでもけっこう変わるんですよ。

 

 





ドライブシャフトを抜いてバックプレートを取り外します。
バックプレートはキャリパーを固定するブラケットも兼ねています。

 

 





専用のブラケットを固定します。
ジュラルミンの削りだしでカッチョイイ!

 

 





ローターの比較です。
ノーマルの230φから258φにサイズアップです。
こちらは厚みは変わらずソリッドディスクのままになってます。
ディスクの厚みが変わるとノーマルキャリパー使えなくなっちゃいますからね。

 

 





ローターは他車用の流用ですのでセンターハブの径が合いません。
そこで専用のハブリングを装着。
センターの出ていないブレーキなんか危なくって使えませんから。

 

 





装着完了!
キャリパーがノーマルなんでフロントに比べて迫力不足?!

 

さっそく走行してみたところちょっとした問題が!
ある程度予想はできてたんですが・・・
ブレーキのタッチがフワフワなんですよね〜。
まるでエアが噛んでいるみたいな。

フロントキャリパーがサイズアップしたもんですから
油圧系統のバランスが崩れちゃってるんですよね。
そこでマスターシリンダーをサイズアップしてやりました。

 

 





ワンサイズ大きい物を他車から流用です。
右側がハチロク用ですよ!

ハチロク用のほうが長いですが、問題は長さじゃありません。
シリンダーの径がサイズアップになってます。
同クラスの新しい(ハチロクよりは・・・)車種からの流用なんですが、
当然ながらキャリパーもデカクなっていますんで、
マスターも大きいんですよね。

当初EK9のキャリパーピストンの径から流用車種を探して、
2サイズアップしたんですが使い物にならず・・・
踏み代が全く無くなっちゃって踏んだ瞬間にガツン!
コントロール幅もクソもありません。
デカ過ぎるのもダメっていうお勉強になりました。(笑

 

 





油圧出口の位置が違うのでパイピングが合いません。
そこでステンメッシュのホースを使って配管しました。



サイズアップの効果のほどは・・・
効きが良くなったのはもちろんなんですが、
ブレーキを踏んだ時のフィーリングが激変しました!

言葉ではうまく表現できないんですが、
安心感のあるフィーリングと言いますか、
そう、最近の新しい車のようなフィーリングです!!(笑

ハチロクに乗ってる人にしかわからない表現かもしれませんね。
日ごろ新しい車とハチロクの両方に乗ってると
フィーリングの違いをよく感じると思います。
それとほとんど同じような変化具合とでもいったとこでしょうか。