リジカラの効果と原理の解説です。


トーションビーム式リアアクスルの場合

最近のFF車の多くはリアにサブフレームがありません。
ではどういった原理でリジカラの効果が出るんでしょう?





Kカーをはじめコンパクトからミニバンまで
サブフレームを持たないFF車の多くが採用しているのが
このトーションビーム式アクスルです。
車種によって細かい部分は異なってきますが、
基本的な構造はほとんど同じです。
一体式のトーションビームを使ったリジッドアクスルで、
マルチリンク等に比べてシンプルな構造です。

矢印の部分にブッシュが圧入されており
このブッシュがボディーに固定されています。
そしてココを支点にアクスルが上下に動く仕組みになっています。
つまり可動部分はこのブッシュ部のみということになりますね。

サブフレームを持たないタイプのアクスルでは

この可動部分にポイントがあるんです。





アクスルビームの固定部です。
矢印のボルトがボディーにブッシュを固定しています。
ここにポイントがあるんです。






サブフレームと同じようにボルト径とボディーの穴径が違います。
そこでここにも隙間が生まれています。
(矢印の部分です。)






トーションビーム用のリジカラは2ピース!
左右各1個ずつですね。
矢印部分の突起が先ほどの隙間にはまり込みます。

突起以外の本体部分は
フロント用に比べるとかなり厚めの構造です。
ボルト頭部分のズレ防止の目的と、
ボディー部の補強のためだと思われます。






ボルトを締め付けて完成です。
締付ける時にはブッシュのカラーと
ボルト、ボディー穴のセンターを合わせる必要があります。

ここがズレたまま締めつけちゃうと
先ほどの突起がツブれてしまうこともあるので
ジャッキを使って慎重に作業します。






図解です。
リジカラの突起部分がテーパー状になっていますので、
隙間に入り込むことでセンター軸が揃います。

本体外側はボルトのフランジ(ワッシャ)の径に合わせた
ザグリになっています。
これでボルトの頭部分がズレることを防いで
センター軸の固定と締結強度のアップに貢献しています。




構造が簡単な足廻りではありますが
リジカラの効果は想像以上に大きいんですよ!
足廻りがしなやかによく動いているのが感じ取れるようになります。

2ピースですので商品自体の価格が安いですし、
作業も簡単なんで工賃も・・・
アライメント調整も不要ですからとってもリーズナブル!
お試しでやってみるにはうってつけかも!?






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